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組体操はやってもやらなくても体育祭は楽しいと思います2016年2月24日

きのう私の出身地である千葉県のある町が

ニュースで取り上げられていました。

 

「来年度から市内の小中学校で、組体操全般を廃止する」とのことでした。

事故の報告が相次いだことが理由なんだとか。

 

隔世の感。

25年もたてば隔世するに決まってる。

 

当時はスパルタ式で体罰も常識。

特に説明もなく殴っていうことを聞かせる方式です。

 

けがの恐れがあるから組体操をやめる、

などという発想からは程遠い状況でした。(殴られているわけだし)

 

時代が変わった?

そうでしょうか?

本質的には当時と変わっていないんじゃないかな?と。

 

殴って強制しても

黙って取り上げても

説明もなく大人が一方的に押し付けてくるという意味では

大差がないように思います。

(体罰やスパルタが絶対だめかという問題とは別にして)

 

そして

そもそも「事故の報告が相次いだ」ことが理由として妥当なのか?

 

組体操の内容はかつてとそんなに変わっているようには思えません。

 

事故が増えた現代的な原因があるのか?

(指導力の低下や体力の低下など)

それとも、事故そのものとは別の問題があるのか?

(保護者の反応など)

そこに触れていないように見えます。

 

「事故の報告が増加した」こと自体は

「組体操をやめる」という決定に対しての

本質的な説明であるとは考えがたい。

 

やめるのならば

そもそも「なぜ組体操をしていたのか」

という説明もあっていいはずです。

 

子供のためを思っての決定か、

責任を回避するための施策なのか

もちろんどちらでもいい。

 

「万一の場合、責任を負えません」というのであれば

それも尊重すべき理由の一つです。

 

触れないことで本質を隠してしまった。

 

大人たちのこの姿勢から生徒自身が学べるものは少ないように思います。

 

私たちがあの体罰から何も学べなかったようにね。

 

飛田厚史のブログ

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