番組審議会

議題

第443回 「日本の祭り 里で舞う~綾子舞500年の誇り~」

放送日時
2021年11月27日(土)午後2時00分~午後2時55分

その他

審議会開催

2021年12月22日(水)

審議会出席者(レポート提出含む)

審議委員(9名)

        
委員長 槇  春夫
副委員長 本田 賢一
委員 伊藤 満敏
委員 尾上 忠久
委員 小松 佳代子
委員 牧  利幸
委員 原  和彦
委員 菊野 麻子
委員 渡部 雄一郎

以上敬称略

放送事業者


大橋 武紀 代表取締役会長
酒井 昌彦 代表取締役社長
村山  聡 取締役
太田 和宏 取締役
鈴木 秀喜 番組説明・報道制作部
大矢 光徳 番組説明・報道制作部
堀川 晃子 番組審議会事務局

議事の概要

新型ウイルス感染拡大防止の観点から、事前に番組制作者より番組の概要・企画意図等の説明文をお送りした上で委員の皆様より提出いただいたレポートを取り纏め、会議形式の番組審議会ではポイントとなるご意見をいただく形式で審議を行った。

  • 500年もの間受け継がれてきた伝統芸能の歴史の重みと、それを伝承してゆく人々の覚悟、そして綾子舞のもつ学術的価値を再認識させられる番組だった。
  • 場面、場面で差し込まれる地域の田園風景の映像がとてもきれいで、伝統芸能を伝承する地域の人たちの物語を引き立てていたように感じた。
  • 無形文化財は、物としてある文化財とは違い、人から人へと確実に伝えていかなければ残すことが難しいものだが、今回はそのための様々な取り組みが取り上げられていて、この番組そのものもが文化財継承という役割を担っていると思った。
  • 500年ほど前に柏崎市の山間部になぜ、このような民俗芸能がもたらされたのか、そして途絶えることなく地域でなぜ大切に伝承されてきたのか、その理由や背景にとても興味を惹かれた。
  • 綾子舞を継承していこうとする2人の高校生に注目したことが、非常に良かった。
  • 収録時の踊りのシーンに長い尺が取られ、番組の後半がやや間延びしていたように感じた。綾子舞の踊りそのものを紹介する色彩が強くなり、伝統芸能を守り受け継ぐ人たちのヒューマンストーリーの部分がやや薄まってしまったのが残念だった。
  • 杉山アナウンサーのナレーションが落ち着いた心地よい口調で、女谷地区の秋の風景と良くマッチし声質も番組の雰囲気にぴったりだった。
  • 「綾子舞を無くしたなら、その地の歴史が消えてしまうくらいの意識を持っている」という想いを子供たちがしっかりと受け止め、その歴史を伝えるために日々練習に取り組み、地域の守り人としてその文化を発信されていることに深く感銘を受けた。