新潟県内ニュース
新潟・燕市中学生自殺問題 「いじめられてた」との遺書も…第三者委「いじめと自殺は無関係」
2022年04月28日 19時09分更新
新潟県燕市の中学校で女子生徒が「いじめられてた」と遺書を残し、自殺した問題。調査を行ってきた第三者委員会は「いじめと自殺の関係を示すものはない」とする報告書をまとめました。
去年11月、燕市の中学校の校舎の敷地内でこの学校に通う女子生徒が自殺しているのが見つかり、自宅には「いじめられてた」と書かれた遺書が残されていました。
第三者委員会はこれまで学校側への聞き取りなどを通して、いじめの有無などを調査。28日、その中身がまとまったとして市教育委員会に調査報告書を提出しました。
【第三者委員会 吉澤克彦 委員長】
「同様のことが二度と起こらないようにするために、この報告書を真摯に受け止めて対策を続けていただきたい」
その報告書の中身について吉澤克彦委員長は女子生徒がいじめと捉えた事象はあったと結論づけた一方で…
【第三者委員会 吉澤克彦委員長】
「(女子生徒が)いじめと捉えたことと、自死については無関係というのが私たちの考え」
第三者委員会は遺書にある「いじめられてた」の文面から恨みや苦しみは読み取れず、いじめと自殺は無関係であると説明。
【第三者委員会 吉澤克彦委員長】
「私たちもこの言葉(いじめられていた)はそもそも重いものとしてこの調査が始まっているのでしっかり考えたが他の確証がない中での憶測なので判断を見誤ってはいけないという思い」
また、学校側の対応についても「間違った対応があったとは言えない」と結論づけています。
このほか報告書では、7つの再発防止策と8つの自殺予防に向けた提言をまとめています。
この調査結果を受け、
遺族は
「あまりにも突然のことで、私たちも心の整理ができずにいました。この半年間、心の整理を皆様に手伝って頂きながら一緒に行って参りました。まだ迷い、戸惑い、苦しみはありますが、その一方で娘が大事にしてきたこと、たくさんのお友達の優しさを感じることができました。今回の件について、私たちだけではなく、お友達やお友達のご家族、先生方、その他たくさんの方が悲しみました。今後、このようなことで悲しむ方がでないように大人として、子どもたちと幸せになる選択をとれる人が1人でも増えるように、静かな時間の中で一緒に考えて頂ければ、家族としてはうれしい限りです」とコメントしています。
県は不安やつらい気持ちが続く人は
こころの相談ダイヤル(0570ー783ー025)や
いじめ相談電話(025ー285ー1212)などの相談窓口を利用するよう呼びかけています。
|
|
その他のニュース