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糸魚川火災2016年12月29日

糸魚川火災で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

火災が発生した12月22日の午前11時過ぎ
たまたま糸魚川近隣の天気を見ようと情報カメラの映像を確認すると
白い煙が上がる様子が映し出されていました。

今思えばあれがラーメン店で起きた最初の火災。
火の手もさほど激しいとは思えず
鎮火も時間の問題と見えました。

しかしなかなか消火に至らず
午後1時に現場に取材に行くことに。

そう大きな火災にはならないのでは?との私の稚拙な予想に反し
新潟から糸魚川まで移動する3時間ほどの間に驚くほど火の手は広がり
現地は大火災に。

被害にあった家屋の軒数も把握しきれないほど混乱する現場。

煤だらけになった消防署員が
「こんなに早く火が回るということは通常考えられない。どうしてこうなったのかわからない。」と
頭を抱えるほど次々に炎が広がっていきます。

30時間後鎮火となりましたが心配なのはむしろこれから。

地元の方のお話では現場付近は住居部分と店舗が一体になった建物が多いとのこと。
この年の瀬に住居も店舗も同時に失った方が多いと考えられます。
生活と事業、両面の再建を進めなければならないというのは
負担も非常に大きいはず。

発生に翌日取材をしていると
現場にやってきた保険会社の方と話をすることが出来ました。
彼らは
「素早く被害を把握して速やかに保険金を支払いたい。何より速さが大事」と
話します。

金銭面の見通しを早く立てないと
再建が遅れるだけでなく再建への意欲も徐々に失われ
町を離れる人が続出するケースもあるのだとか。

そうなる前に行政にもとにかく早い対応が望まれます。

たとえば
命からがら避難して通帳まで燃えてしまった方にとっては
がれきの撤去費用の補助が8割なのか全額なのか、
これは大きな違い。
具体的にいくらかかるのかといったことも不安の種のはず。
きめの細かい情報提供も含めてその不安にこたえる対応であってほしいと願います。

糸魚川大火のみならず鳥インフルエンザなど大きな問題が解決しないまま
2017年へと向かいます。
来年は再建した皆様の姿をお伝えできることを願って
今年最後の投稿とさせていただきます。
お付き合いありがとうございます。

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来年もよろしくお願い申し上げます。

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