6月18日、村上市で震度6強を観測した地震が発生しました。
県内で震度6強以上を観測したのは2007年の中越沖地震ぶりのこと。
久しぶりに襲った突然の大きな揺れと東日本大震災が頭によぎった津波注意報の発表。
驚き、怖い思いをされた方が多かったと思います。
もしもの時にどこへどのように避難するべきなのか考える機会にもなりました。
地震発生後、村上市山北地区にある「ゆり花会館」の温泉施設に取材に伺うと
脱衣場の天井が一部めくれたり、露天風呂に亀裂が入ったりするなどの被害が出ていました。
休業を余儀なくされ主任の富樫秀一さんは
「待っている方がたくさんいる」と悲痛な思いを語ってくれました。
しかし、その地震から1週間後、
被害が少なかった内湯のみの営業を再開。
再度取材に伺うと地元の常連客が温泉で体や心を癒やす様子が見られました。
お客さんからは「毎日ここに来ているので休むと不便だった」
「楽しみで1番のりで来た」などの声もあり
地元の憩いの場の復活は、被災された方々へ大きな力になっていると感じました。
さらには地震から約2週間後の7月5日に露天風呂も再開させたとご連絡を頂きました。
富樫さんから送って頂いた写真です。
亀裂が入っていた部分も修繕されています。
このように温泉施設が復活した一方で
まだまだ地震の爪痕が残されている所も多くあります。
「ゆり花会館」は村上市指定の避難所でもありますが
約200人が避難出来る講堂の天井が崩落し、今も機能出来ない状態が続いています。
日常を取り戻そうと絶えず、復旧作業が進められています。
被災された方の心のケア・風評被害・住宅再建など様々な課題がまだまだ残されています。
地元の放送局として、今後も復旧に向かう村上市の様子や
住民の小さな声をも伝え続けられる存在でありたいと感じました。