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“ツキノワグマ”出没への対応訓練「市街地での被害起きてもおかしくない」【新潟】

2022年09月07日 18時45分更新

長岡市栃尾地区で行われた訓練には、市の職員や地元の猟友会など11人が参加しました。

これからの時期、特に注意が必要となるツキノワグマによる被害。

関川村では2020年10月、ツキノワグマに襲われた70代女性が死亡したほか、2019年10月には、魚沼市の住宅街にクマが出没し、4人が襲われました。

【県 鳥獣被害対策支援センター 葉葺久尚 副所長】
「最近のクマの出没状況を見ると、市街地での目撃情報もある。いつ市街地での被害が起きてもおかしくない状況」

そこで、7日の訓練では…

【齋藤正昴アナウンサー】
「市街地に出現したクマは、こちらを通り施設内に立てこもった想定で、訓練が行われます」

【市の職員】
「基本的にはクマを扉から出さない、部屋から出さないことを第一に考える」

職員は車を停めて、バリケードを作ったり盾を持ち警戒しながら扉を閉めたりするなど、関係機関が協力してクマを閉じ込めます。

そして、麻酔を投与し、クマを動かなくさせるまでの手順を確認しました。

【うぃるこ 清水あゆみ さん】
「連携について話し合う場が無かったので、一堂に会して話し合えて、今後に向けての、よい最初のステップになったのでは」

【県 鳥獣被害対策支援センター 葉葺久尚 副所長】
「常日頃から連絡を密にしていただいて、何かあったらみんな一緒になって住民の命・安全を守って頂きたい」

県は、入山時には、鈴など音の鳴るものを携行し、複数人で行動することや、クマの活動が活発な早朝や夕方の入山は避けることなど、注意を呼びかけています。