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被害減少も“新世代グマ”に注意! 遭遇したら「顔や後頭部守って」 イノシシ被害も増加傾向【新潟】

2021年10月12日 19時33分更新

去年、新潟県内では関川村で70代の女性が襲われ死亡するなど、クマによる人身被害が相次ぎました。

今年は出没自体が減少傾向にありますが、専門家は「身を守る防御姿勢を確認してほしい」と話しています。

【関川村の住民(去年)】
「『どうしたの』と聞いたら、『クマ、クマ』と言っていたので、クマに襲われたんだと思った」

県内では去年、17件の人身被害が発生し、“クマ出没特別警報”が発令されました。

クマの生態に詳しい長岡技術科学大学の山本麻希准教授は今年の傾向について…

【長岡技術科学大学 山本麻希 准教授】
「今年は思ったよりクマが出ていない状況」

県によりますと、9月のクマの目撃・痕跡報告の件数は、去年281件だったのに対し、今年は48件と5分の1以下に。

10月については、14件にとどまっています。(11日現在)

【長岡技術科学大学 山本麻希 准教授】
「ブナの豊凶調査を7月にやっているが、去年と2019年は、ほぼ結実がゼロで大凶作だった。今年は成っていない木もあれば、成っている木もある。数は少ないが、ゼロではなかった」

さらに、今年は台風による影響が少なく、山になる果実の実りが良かったこともクマ被害の減少に影響しているということです。

一方で注意すべきなのは、人を恐れない、いわゆる“新世代グマ”の存在です。

【長岡技術科学大学 山本麻希 准教授】
「人里近くで冬眠をして、人里近くの山付近に常に潜んでいるクマは一定数いる」

重要となるのは、クマと遭遇した際に正しい“防御姿勢”をとることです。

【長岡技術科学大学 山本麻希 准教授】
「(去年関川村で)亡くなった方は、後頭部をクマの爪で一撃され、致命傷になって亡くなっている」
「クマは人間に会ったときに二本足で立ち上がって、最初に爪をあててくる。そのときに目・顔・内臓、後ろを向いて逃げるとき後頭部の延髄に爪が当たると致命傷になる可能性がある」
「まず、後頭部を腕でしっかり守って、内臓や目がクマに向かないようにしゃがむ」

一方、去年、農業被害が1億2000万円に及んだイノシシについては。

【長岡技術科学大学 山本麻希 准教授】
「イノシシは去年よりはマシ。ただ、出没しているところは、里に居ついている個体がいるので、農業被害はそれなりにある」

9月、新潟市秋葉区金津では、民家の近くでイノシシの群れが確認され、サトイモ畑や田んぼで被害が確認されています。

山本准教授は「今年は、これまでイノシシによる被害が少なかった中越や下越で増加傾向にある」として、注意を呼びかけています。