県内ニュース

新潟県内ニュース

〈衆院選・新潟2区〉細田氏・高倉氏・平氏 自民の“公認問題”決着し、三つ巴の戦いに

2021年10月12日 19時26分更新

決戦の日が迫る衆院選。各選挙区の情勢をシリーズでお伝えしています。

今回は《新潟2区》。自民党の公認問題にようやく決着がつき、三つ巴の戦いとなる見通しです。

候補の一本化を果たした自民に、野党の2人はどのように挑むのでしょうか。

9月、燕市で開かれた稲刈りのイベント。

この日、ともに稲刈りに汗を流していたのは、自民党の鷲尾英一郎衆院議員と細田健一衆院議員です。

【自民党 細田健一 衆院議員】
Q.この秋収穫したいのは
「地元の皆さんの信頼を勝ち得て、小選挙区の勝利を収穫したい」

【自民党 鷲尾英一郎 衆院議員】
Q.この秋収穫したいのは
「自分に対する票は収穫したいと思いますけど、さてどうなることやら。目の前のことをしっかりやるだけ」

長く公認争いを演じてきた2人ですが、この頃から鷲尾さんの心は揺れていたのでしょうか。

所属する二階派の二階幹事長を退任に追い込んだ、岸田新政権が誕生。

細田さんが経産副大臣に就任するなど、ライバルに水をあけられる状況に…

こうしたなか10月8日、自民党県連は判断を下しました。

【自民党県連 柄沢正三 筆頭副会長】
「原則通り、支部長(細田さん)が公認候補になるということで了承してもらった。あわせて鷲尾英一郎さんは比例の方に回ってもらって、何とか議席を確保してもらう」

この決定に鷲尾さんは…

【自民党 鷲尾英一郎 衆院議員】
「県連を割るような真似はいかがなものか」

党本部が比例の上位で処遇すれば比例への転出を受け入れる考えを示し、翌日ミニ集会で支援者に悔しさをにじませました。

【自民党 鷲尾英一郎 衆院議員】
「正直申し上げて、本当につらい。鷲尾は異例中の異例のことをやってきた。そこで自分の要求ばかりごり押しするのではなくて、一歩引いて、皆さんにそれで納得してもらうという道もあるだろうと」

支援者:「残念」
支援者:「時期を待つと」
鷲尾氏:「待ちます」

同じ日、燕市で事務所開きを行っていた細田さん。

県連の決定を喜んでいるかと思いきや、陣営が強く警戒したのは“緩み”です。

【自民党 桜井甚一 県議】
「最大のこれまでの相手が戦わない。『じゃあ、細田さん楽勝だね』そういうふうに思われたら大間違い」

陣営は鷲尾さんを支援していた連合関係の票などが、国民民主党の高倉栄さんに流れると分析。

【自民党 細田健一 衆院議員】
「選挙の構図が落ち着きつつあるようにも見えるが、本当に緩んだら負ける」

【自民党 細田健一 衆院議員】
「野党との戦いという意味では、日本を安心して任せられるのは自民党しかない。そこは自負している」

そして自民党は11日、公認候補者を発表。細田さんが公認候補となることが正式に決まり、2年半にわたる公認争いが決着しました。

一方、こちらは分裂回避とはいかないようです。

【国民民主党 高倉栄 氏】
「1分1秒でも時間がもったいないので、どこへでも行って選挙態勢を完全なものに整えている」

6日夜、佐渡市で選対会議に臨んだ国民民主党の高倉栄さん。

陣営には立憲民主党に所属する佐渡市議会議員の姿もありました。

全選挙区で、候補者の1本化を目指してきた野党ですが…

【立憲民主党県連 西村智奈美 代表】
「新潟2区については、野党いずれの候補も推薦ないしは支持は県連としては行わない」

野党第一党の立憲民主党は、国民民主党の高倉さんと共産党の平あや子さんの一本化を断念。

事実上、自主投票とする方針を決めました。

【立憲民主党 中川健二 佐渡市議】
「立憲の方で(対応が)決まってない時はちょっと動きにくかった。決まったので動きやすい」

【国民民主党 高倉栄 氏】
「皆様の人脈、思いを人から人へつないで、私の知名度不足を解消していく」

高倉さんは立憲民主党の佐渡市議の支援者を訪ねて回ったり、社民党に在籍した有力者からアドバイスをもらったりしながら鷲尾さんの支持層の取り込み、そして勢力拡大に努めています。

【国民民主党 高倉栄 氏】
「前回、鷲尾氏は野党系無所属として9万票をとった。私がその受け皿となって、9万票を取りに行く」

一方、共産党の平あや子さん。

10日、柏崎市で開いた決起集会には、立憲民主党の副代表を務める森裕子参院議員からメッセージが…

【立憲民主党 森裕子 参院議員のメッセージ】
「子どもたちに輝く未来を約束するために、ともに戦って参りましょう」

党本部同士の協力関係を生かしながら支持拡大を目指す平さん。

争点化を狙うのは原発の再稼働問題です。

【共産党 平あや子 氏】
「(細田議員は)原発再稼働推進のど真ん中にいる方。そこに私は挑んでいく」

原発推進の自民党政権で経済副大臣に就任した細田さんを念頭に、対立軸を明確にしたい考えです。

【共産党 平あや子 氏】
「この新潟2区において原発はいらない。再稼働ストップ・脱原発・原発ゼロを正面から堂々と訴えられるのは、日本共産党の平あや子だけです」

平さんは国民民主党も「再稼働容認の立場だ」と主張し、高倉さんの動きもけん制します。

【共産党 平あや子 氏】
「どうやったら一般の皆さんに『やっぱり原発いらないよね、何とか原発への依存から抜け出して、新しいエネルギー社会を』という希望を持ってもらえるか工夫していきたい」

公示まで残り一週間、ようやく構図が固まりつつある新潟2区。

果たして有権者の心を掴むのは、誰の訴えとなるでしょうか。