今季のアルビが終わってから、早2週間…。
来季の監督に吉田達磨さんが決定したところですが、
きょうは、今季限りで退任した柳下正明監督について綴らせて下さい。
柳下監督が、よくサポーターへの色紙など添えるメッセージがあります。
「今頑張らなくて いつ頑張る」
私はこの言葉が大好きでした。
私はとても不器用で、人一倍努力しないと、人並みの結果を出すことができません。
学生時代からそのことは自覚していて、夢を叶えるためには人一倍努力しなくてはいけないと、自らに言い聞かせてきました。
入社してからも、手を抜いているつもりはなくても失敗してしまうことがあります。
人一倍努力しなくてはいけない、分かっていても、へこたれそうになることもあります。
そんな時、この柳下監督の言葉が私を奮い立たせてくれました。
これからも、私がくじけそうなとき、心が弱くなって頑張れなくなりそうなとき、柳下監督のメッセージを思い出して、頑張っていきたいと思います。
そんな風に思える言葉を柳下監督はくれたのです。
そして、もう一つ思い出を…。
最終節の柏レイソル戦、試合終了後の監督会見です。
名残惜しく、各メディアが監督に質問をなげかけていきました。
私も柳下監督の気持ちを聞きたいと、手を挙げました。
なんといっても最後の試合だからこそ、私が聞きたかったこと。
「試合終了10分前、5分前…最後にわいてきたのはどんな気持ちですか」
すると監督は、意外にも終了時間を意識していなかったというのです。
「パッと見たらもうロスタイムになっていたんで、「えっ」っていう感じだった。もっともっと見ていたいなぁと…。
最後のほうカウンター同士であぶない場面もあったけども、それは選手たちが勝ち点3をとりたいって気持ちが見えたからなので、もっともう少しみたいなって気持ちだった。」
終了時間に気付かないほど、試合に没頭していたこと。
選手たちの試合を「もっと見ていたい」という気持ち。
この言葉に、柳下監督のアルビを愛する気持ちが詰まっているように感じました。
監督の退任で、寂しい気持ちはぬぐえません。
でも私がここまで監督を取材してきたことは私の心に刻まれています。
これからの柳下監督の活躍も楽しみにしています。
また来季の吉田監督率いるアルビも、とっても楽しみです。
柳下監督、本当にありがとうございました!!